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「語学・文化の壁」を、ついに越えることができたと実感しました

M. E. さん (Political Science:政治学科 専攻)
高校を卒業後、アメリカ、カリフォルニア州オレンジ郡のELS語学学校へ留学。 その後、Community Collegeを卒業し、日本に帰国。 再渡米し、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校のPolitical Science(政治学科)専攻に編入。 2009年春に卒業して、日本に帰国。 学んだ知識や経験を役立てようと、現在奮闘中。

~ 英語への興味 ~

中学2年の夏に、アメリカ、カリフォルニアのサクラメント市に2週間の短期交換留学をしました。 それ以前は、海外に出たことも、ましてや一人で旅行をしたこともなく、初めは大丈夫かなと不安に思うこともありましたが、2週間はあっという間に過ぎました。 
滞在中はアメリカ人家族の一家にお世話になりました。 家族の方は、一生懸命いろいろと話しかけてくれましたが、私は全く理解できず、意思疎通が困難な上、また文化の違いに唖然とすることもありました。 どうしようかと思っていたとき、家族の娘さんがフルートを出してきて、吹いてみないかと誘ってくれました。 私は、中学校のブラスバンドでフルートを吹いていると話すと、興味津々でいろいろ話を聞かせてほしいと言われました。 共通の話題があって嬉しくなり、一生懸命自分の話をしようと思ったのですが、英語が全く話せなかった私は、自分が話したい内容の10%も言えず、英語を話せたらもっと詳しく説明ができるし、相手の話もたくさん聞けるのになあと、とても残念な気持ちになりました。
英語を話したいと思った理由は、自分の意思を相手にちゃんと伝えたいと思ったり、相手の話をもっとよく理解したいと思ったからです。

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~ 留学生活 ~

高校を卒業して、1ヵ月後に渡米しました。 カリフォルニア州オレンジ郡にあるELS語学学校に数ヶ月通ったのですが、この学校は、隣に大学があるので、アメリカ人の学生と一緒に生活できるところが魅力でした。 大学の講義を受けることはできませんでしたが、日本語を学ぶアメリカ人学生と友達になって、彼らのクラスに行って、日本語を教えるボランティア活動をしていました。 その結果、日本に興味を持つアメリカ人の友達がたくさんできて、彼らから英語を学んだり、アメリカの文化を教えてもらいました。 大変貴重な時間を過ごすことができたと思っています。
語学学校のあとは、近くのコミュニティカレッジに入学し、実際に英語で一般教養のクラスを取り始めました。 はじめは、1割も理解できていたかどうかわからない程度でしたが、3年が経って、必要な単位をとり終え、最終目標だった4年制大学へ編入することができました。 最後の2年間の大学生活は、あっという間でした。 授業では、頻繁にグループ発表があり、最初は苦手と思っていたのですが、何度も回数を重ねるうちに、仲のよい友達ができて、一緒に勉強することが楽しくなっていきました。 グループ内での発言も自信を持って言えるようになり、英語を話すことが楽しいと思うようになっていったのです。

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~ 留学から得たもの ~

先月、大学を卒業しました。 長い留学生活でしたが、卒業証書を手にしたとき、中学のときに目の当たりにした「語学・文化の壁」を、ついに越えることができたと実感しました。 語学習得には、長い時間がかかること、焦らずこつこつと続けていくことが大切だと思います。
言葉は自分や何かを表現するための道具ですが、これをどう生かしていくかが、私の今後の課題です。 海の日に、私の地元で湧水太鼓のフェスティバルがあります。 このフェスティバルに、アメリカから十数人の太鼓パフォーマーたちが参加する予定です。 私はこのフェスティバルで通訳のボランティアを頼まれました。 日本のよい伝統文化が国内だけの活動にとどまらず、海外にも伝わっていることを、とても嬉しく思っています。 海外から来客を迎えるとき、また国内から外へ文化を発信するようなときには、英語というツールを上手に使っていけたらいいなと思っています。

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~ 英語を学んでいる人へ ~

私が英語を勉強する上で苦労したことは、単語の数を増やすことです。 文章を読むときに、単語の意味がわからないと、前後の流れが読めません。 そこで、知らない単語がでてきたら、ノートに書き取って意味を調べていくことで、数を増やしていきました。 単純なことですが、こつこつと続けていくことが大事だと思います。
私は、英語を勉強し、自分の意見をはっきりと相手に伝えられるようになったことがとても嬉しいことでした。 言いたいことがあっても、言葉を知らないから言えないというのは、とても悔しいことです。 私の場合は、英語に自信を持ってから、大学の授業でも発言が増え、学校生活が楽しくなりました。
今、まさに英語を勉強されている方にいいたいのは、 言葉はあくまでも自分の考えを伝えるためのツールだということです。 そのため、勉強をしながら、「英語を話せるようになったら、何をしたいか、今後どのように英語を使っていけばよいか」を常に考えながら学ぶと良いと思います。 

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