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善積沙耶子さん|卒業生インタビュー

◆日本文化の魅力をいつか英語で伝えたい

【プロフィール】
京都府立大学文学部歴史学科2年
善積沙耶子

sayako
「机に向かって勉強するのは苦手」「先生があきれるほど単語力がなくて」と、自らの苦手を笑い飛ばし、なんとセンター試験で満点をとったというリスニング力を誇る。得意なこと、好きなことを自覚し、そこを重点的に伸ばすことができたのはelifetでのびのびと学習した影響が大きいようだ。

 

音読を繰り返して習得した“雰囲気解き”

 

― 英語に興味を持ったきっかけを教えて下さい。

 

物心ついた4、5歳の頃から幼児向けの英会話教室に通っていて、早くから英語で数字を言えたり、英語の歌が歌えたり。学習塾というよりは、遊びながら英語の感覚を身につけるといった感じの場所で、小学校4、5年まで通っていました。

 

― 辞めてしまった理由は?

 

中学受験の塾に通い始めて忙しくなったので、英会話教室を辞めてしまいました。ちょうど周りの友達が中学受験の塾に通い始めて、四捨五入ができることを自慢されたことが悔しくて。

「私も塾に行く!」と親にお願いして通い始めたんですけど、5教科を勉強するのが大変すぎて、1年後に「なんであの時、自分から塾に行くって言っちゃったんだろう⁉」って後悔しました(笑)。

 

― 受験はうまくいったのでしょうか?

 

志望校の甲南女子中学に合格し、そのまま高校まで一貫教育を受けました。

 

― elifetに入会したのはいつですか。

 

当時、中学1年だった姉がelifetの第一期生として入会して、小学5年だった私は姉についてelifet主催のクリスマス会に参加させてもらっていましたけど、当時は中学生以上のクラスしかなかったので、中学受験が終わってからすぐに入会。大学直前の高校3年の冬まで 、週1回のペースで通っていました。

 

― 子供の頃から常に学ぶ環境に身を置いていたのですね。

 

正直、勉強が得意なわけではないですし、思春期の頃、勉強が嫌いになってしまった時期もありました。それでも週に1回elifetに通っていたことで、家では勉強しなくてもelifetにくれば必然的に英語に触れるという環境があったことは、とても良かったと思います。

 

― 中学・高校時代の得意科目は?

 

理科が得意でした。英語は、長文の読解問題を解くのは好きだったんですけど、文法や活用形を覚えなければいけないとか、細かいことを言われてしまうと頭に入ってこなくなってしまって。学校の英語に関しては苦手意識がありましたね。

 

― 文法が苦手で、長文の読解はできるのですか。

 

私は“雰囲気解き”と呼んでいるんですけど、文章を聞いたり読んだりしたら、なんとなくの雰囲気で意味が理解できるんです。ちゃんと訳しなさいといわれたら、単語力が少ないから正確には訳せないんですけど、どういう文章でしたかと聞かれたら、答えられるというか。

elifetに通い始めて約3年が経った中学3年から高校1年にかけて、そういった感覚が身につきました。それ以降はいつもテストで8割ぐらい取れていましたし、中学3年の時には姉より早く英検二級をとったんですよ。

 

― elifetでの、どんな勉強法が“雰囲気解き”に影響していますか。

 

先生がおっしゃっていた話によると、私たちが細かい文法を習わずに日本語を話せるのは、小さい頃から親など身近な人の話し言葉を真似して、間違えたら言葉を直されて、また真似をし、自然に文章感覚を身につけていく からだそうです。

そうやって経験の中から日本語の文法が身についてきたことに基づいて、elifetでは英語の音読を何度も繰り返しながら、日本語訳を頭の中に入れるレッスンを実践。そうすると、分からない単語が多少あっても「この文章は、こういう意味だ」と推測できるように なってきます。

 

― なるほど。

 

どれぐらい私に単語力がなかったかというと、センター二次試験の英作文の対策としてelifetの先生に個別指導を受けた時、私があまりにも単語を知らないので担当してくれた先生が絶望してしまったぐらいなんですよ。

 

― それは面白いエピソードですね(笑)。

 

その代わりリスニングではセンターで満点をとりました。elifetに通いながら、「私は単語を覚えるのが得意ではない」ということが分かったので、苦手なものに時間を使うのではなく、得意なリスニングに力を入れたことが良い結果につながったのだと思います。

 

外国人観光客に英語で道案内

 

― 学生時代に留学経験もあるそうですね。

 

はい。中学3年と高校1年の時に、それぞれ二週間カナダに行きました。中学の時は、赤毛のアンの舞台になったプリンスエドワード島にホームステイ。英語でのやりとりが多少できるレベルだったにもかかわらず、人見知りの性格のせいでホームステイ先の家族に積極的に話しかけることができなくて…。

そんな私の気持ちをほぐそうと、ホストファミリーが色々話しかけてくれたり、観光名所や海に連れて行ってくれたりして楽しかった思い出があります。

 

― 高校での留学ではどんな思い出がありますか。

 

ブリティッシュコロンビア大学が夏休みの期間中、寮を語学学校の生徒に提供していて、そこに滞在しながら英語の勉強をしました。

有名な大学に付属している語学学校なので、色んな国から生徒が集まっていたんですけど、結局、日本人と仲良くなるという、よくあるパターンで(笑)。今でも連絡を取り合っているほど仲が良いんですよ。

 

― 中学の時と比べて英語力がアップしていたのでは?

 

そうですね。英語力が上がっていたのは良かったんですけど、夜中に友達と盛り上がって話していたら、カナダ人の先生に怒られてしまって。その怒られた人たちの中で、私が英語のクラスが一番上だったがために、先生に「あなただったら理解できるでしょ」って言われてバーっと英語で怒られて、「他の子に後で伝えておいてね」って。

今では良い思い出ですけど、その瞬間はめっちゃ怖かったです(笑)。

 

― 英語にまつわる色んな経験をしながら、現在21歳。京都府立大学文学部歴史学科に通われています。

 

中学・高校時代、茶道部での経験を通して日本文化の奥深さに触れて、大学では歴史学科、なかでも世界遺産や考古学について学ぶ文化遺産学というコースに進もうと思っています。

学校以外の活動では、京都の八坂神社と護王神社で二年連続、巫女さんの正月アルバイトをするなど、「私は日本文化について興味があるんだな」ということを自覚するようになりました。

 

― 京都は日本文化に触れられる絶好の場所ですね。英語を使う機会は?

 

大学で英語を使う機会はないのですが、外国人観光客が多い街なので、よく道を尋ねられます。聞かれた瞬間は「どうしよう⁉ なんて答えよう⁉」って焦りますけど、elifetで培った英語力を活かして道案内をしていますよ。

いつか機会があれば、日本文化の魅力を海外の人に向けて英語で伝えていきたいですね。

 

― elifetに通っていなかったら、と考えると?

 

どうやって生きていたんでしょうか(笑)。学校で文法中心に英語を勉強していたら、苦手意識が強くなって英語が嫌いになっていたかもしれません。

 

― 今後、elifetに通う人たちに一言お願いします!

 

elifetなら楽しみながら学べる、そこが他の英会話スクールとは違う点だと思います。

正直、私はひたすら机に座って勉強をすることが嫌いですけど、elifetでネイティブの先生と会話をしたり、学校の勉強で分からないことがあれば気軽に聞いたりするなど、レッスンの60分間がとても充実していました。

それが結果的に、英語の実力アップにつながったと思います。

 

― 経験に基づくアドバイスは説得力がありますね。

 

これを人に言ったら驚かれるんですけど、私、勉強嫌いだったので、受験勉強は1日に3時間くらいしかしてないんですよ。

単語の暗記が苦手なら、得意なリスニングを伸ばすなど自分の能力を見極めて、とにかく勉強と意識せずに楽しみながら学ぶこと。そういった学びの姿勢が身についたのはelifetのおかげだと思います。

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